裂肛(切れ痔)とは

女性に多い痔です。特に20~40歳代に好発します。
原因
硬い便の排泄や勢いよく出る下痢便などにより、肛門の皮膚が切れて生じます。
症状
出血は少量です。特徴的なのは排便と関連した痛みです。排便の際、ならびに排便後もしばらく続く痛みが起こります。慢性化すると潰瘍になり、肛門が狭くなってしまうことがあります。
分類
裂肛は、急性期と慢性期に分類されます。 詳しい治療法については次のページをご覧ください。分類 | 主な症状 | 主な治療法 | |
---|---|---|---|
急性期 | ![]() |
排便時に紙に着く程度の出血と痛みがみられる。 排便後にもジーンとする痛みが続く。 |
保存療法 |
慢性期 | ![]() |
数ヶ月にわたる裂肛のため、深ぼれして潰瘍状になり、皮膚の突起物(見張りイボ)やポリープができたり、肛門狭窄が起きる。 | 場合によっては手術療法 |
監修者のご紹介

医学博士 岩垂 純一
社会保険中央病院時代には年間2,000例以上の肛門手術を執刀、外来診察は1日150〜200名を数える。退職後は理想的な肛門の診察と治療の実現を目指し、自身の診療所を銀座に開設。
岩垂純一診療所 東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル7F
詳細なプロフィールはこちら:https://www.iwadare.jp/info/prof.html