痔の知識

痔の治療のための正しい知識

痔瘻
治療 肛門周囲膿瘍は腫れている部分を切開し、膿を出します(入院は必要ありません)。瘻管が残り痔瘻になった場合は、根治手術を行います。手術を必要とするのは、痔瘻の患者さんの約4割程度です。場合によっては、肛門周囲膿瘍の段階で痔瘻の根冶手術を行うこともあります。
手術療法

【切開開放術】

瘻管を切開してそのまま縫合せずに開放する手術で、lay open法ともいいます。肛門後方部であれば、括約筋を切除しても肛門の機能には影響しません。再発がほとんど見られない手術です。

切開開放術イメージ

【括約筋温存手術】

括約筋を切断せず、なるべく傷つけないように行う手術です。くりぬき法といって、瘻管だけをくりぬく方法などがあります。入院が必要となります。

括約筋温存手術イメージ
その他の処置

【シートン法】

瘻管の原発口から二次口へゴム糸を通して縛り、徐々に瘻管を切開して開放する方法です。肛門の変形が少なくてすみます。外来で行う場合と入院が必要な場合とがあります。

シートン法イメージ