痔の知識

痔の治療のための正しい知識

痔瘻
分類 痔瘻は、瘻管の伸びる方向により分類され、それぞれに治療法が異なります。詳しい治療法については次のページをご覧ください。
分類 病巣の深さと特徴 主な治療法








内括約筋と外括約筋との間を下に伸びる。痔瘻の約6割を占める。

  • 瘻管が後方にある場合は「切開開放術」
  • 瘻管が前方や側方にある場合は「括約筋温存手術」あるいは「シートン法」








内括約筋と外括約筋との間を上に伸びる。二次口がないため排膿されない。痔瘻の1割弱にみられる。

  • 「括約筋温存手術」






外括約筋を越えて肛門挙筋の下のほうまで伸びる。肛門の後方を複雑に走行する。痔瘻の約3割を占める。

  • 「肛門保護手術」
    (一種の括約筋温存手術)






肛門拳筋の上に伸びる。直腸狭窄を起こしやすい。ごくまれにみられる。

  • 治療が大変困難で、手術をして人工肛門になる場合もある。