痔をいかに嫌な思いをしないで、
苦痛を和らげ、早く、きれいに、
そして根本的に治すかを
目的とした診療所です。
痔でお悩みの方へ
【重症の痔も日帰り手術/肛門専門医】
- 何十年も痔に悩み続けている方
- 2週間以上の入院が必要と診断された方
- 再発を繰り返してしまう方
- 手術の痛みが怖い方
当診療所では完全予約制でプライバシーを重視し、岩垂純一が初診から治癒まで責任を持って診療を行います。
手術となった場合は、日帰り手術でありながら、一般的な入院手術以上に快適に安全に完全に治すべく、麻酔、処置、材料、薬などを選択し、今まで研鑽してきた経験の全てを注ぎ込んで完全治癒を目指します。所長プロフィール
岩垂 純一
社会保険中央病院時代には年間2,000例以上の肛門手術を執刀、外来診察は1日150〜200名を数える。退職後は理想的な肛門の診察と治療の実現を目指し、自身の診療所を銀座に開設
- 1973年
- 群馬大学医学部卒
- 1978年3月
- 社会保険中央総合病院大腸肛門病センター医員
- 1987年4月
- 社会保険中央総合病院大腸肛門病センター医長
- 1990年10月
- 社会保険中央総合病院大腸肛門病センター部長
- 1996年4月
- 社会保険中央総合病院副院長
- 1998年4月
- 社会保険中央総合病院大腸肛門病センター長
- 2006年6月
- 岩垂純一診療所開設
日本臨床肛門病学会初代理事長、内痔核治療法研究会名誉代表世話人、日本大腸肛門病学会指導医・専門医・名誉会員、日本臨床肛門病学会技能指導医、医学博士。
専門は大腸肛門疾患。第60回日本大腸肛門病学会総会会長、第1回日本臨床肛門病学会総会会長を務めた他、テレビや講演でも活躍。その他各種メディア様からのご依頼で痔や肛門疾患に関する特集記事を寄稿したり、各製薬会社様から痔の治療に関する小冊子やWEBサイトの監修をご依頼いただくなど、多方面で活躍。
痔の治療と手術
痔の3大疾患である痔核、裂肛、痔瘻についての治療と手術方法について解説しています。
タイトルをクリックしていただくと内容が表示されます。
痔核(いぼ痔)の治療と手術
痔核の治療の基本は保存療法です。保存療法を行っても出血がひどい場合や脱出によって日常生活に支障をきたす場合は、外来処置や手術を行います。手術を必要とするのは、痔核の患者さんの1~2割程度です。
保存療法
食生活や排便習慣などのライフスタイルを改善して、痔の症状を悪化させないようにする「生活療法※」が中心です。補助的に「薬物療法」も行います。
【薬物療法】
外用薬と内服薬を使用します。


外来措置
【注射療法/PAO注】

出血を繰り返す内痔核に対しては、注射で痔核を硬化、縮小させる「注射療法」が行われます。
この治療方法は硬化療法ともいわれ、外来で処置ができるので、入院の必要はありません。また、注射は痛みを感じない部分に行いますから、麻酔も必要ありません。
まず、内痔核に硬化剤(五%のフエノールアーモンドオイル)を注射して、内痔核の血管周辺に炎症を起こします。その結果、二次的な線維化により、血管を押しつぶし、内痔核の血流を低下させることによって、痔核を硬化、縮小させ、出血を防ぎます。
内痔核からの出血を止めるには、絶対的な 効果のある注射療法ですが、この効果は永続 的なものではありません。本人の自己管理にもよりますが、約一年ほどで効果はなくなります。
再発して注射療法を行うのは、いったん注 射し固めた部分に再び注射をするわけですから、注射液が入りにくく、その効果は減少します。そして何度も注射を繰り返していると、しだいに内痔核が硬くなってきて、いざ手術となった場合、きれいな手術ができなくなることもあります。そこで注射療法を行ったら生活療法を実践して再発を防ぐことが大切です。
【ゴム輪結紮療法】

痔核がさらに悪化し、肛門から脱出するようになった場合は「ゴム輪結紮療法」を行います。
ゴム輪結紮器という特殊な器具を使って、内痔核の根元に小さな輪ゴムをはめ込みます。
内痔核の根元にはめ込まれた輪ゴムは徐々に、その根元を締めつけていき、1〜2週間後には痔核がとれるという治療方法です。
この間、患者さんはふだん通りの生活を送ることができますし、痔核は輪ゴムとともに、一週間ほどでとれて便と一緒に排世されます。
この治療方法は注射療法と同じように、外来で治療ができます。ただし、ゴム輪結紮療法は麻酔をしないので、痛みを感じない内痔核、つまり歯状線より上にできる、直腸の痔核、内痔核のみが脱出している場合に行います。
痛みのある外痔核を伴っている場合や内痔核が大きすぎたり、小きすぎたりする場合、あるいは注射や手術などをして痔核が硬くなっている場合は、輪ゴムがうまくはめ込まれないことから、この治療は行いません。
手術療法
【結紮切除術】

内痔核が進行して大きくなり、痛みのある外痔核を伴って肛門から脱出するようになり、日常生活にも支障をきたすような場合や、保存療法や注射療法を行っても出血が止まらず、再発を繰り返したりする場合には、入院の必要な手術が行われます。
手術は、内痔核に注入動脈を根元の部分でしばって、痔核を放射状に部分的に切除するという「結紮切除術」が行われます。
手術時間は、だいたい15分以内ですが、1〜2週間程度入院が必要です。手術は、腰椎麻酔をして行います。腰椎麻酔は下半身だけきく麻酔ですので、手術中は医師と会話をしたりすることもできます。もちろん、手術中は何の痛みもありません。内痔核の根元を、しばった糸は、抜糸の必要はなく、術後10日ほどで自然に溶けてしまいます。
また、これまでの結紮切除術では、痔核を切り取った手術後の傷口は、開放したままにしておきましたが、現在では、傷口を縫う「半閉鎖手術」が行われるようになってきています。
この半閉鎖手術によって、手術後の肛門狭窄(肛門が狭いままで固まってしまう状態) を防ぐことが可能になるとともに、手術後の出血も減少するようになりました。また、痛みを訴える人はこれまでの10分の1ぐらいに減少し、6週間程度かかっていた傷口の治りも3週間に短縮されています。
【注射療法/ALTA注(ジオン注)】

2005年から始まった脱出する痔核にも効果のある、新しい注射療法です。
注射液はアルミニウムカリウムタンニン酸液(ALTA)で、注射部位に炎症を生じ、炎症が治まる際に線維化が生じます。線維化は周囲の筋組織を巻き込み固定され痔核はしっかりと下の部分、つまり括約筋に固定され脱出しなくなります。
その効果は半永久的で注射された痔核部分は硬化、固くなり、縮小します。
ただ強い薬液のため、正しく注射しないと合併症として直腸狭窄や潰瘍を来す恐れがあります。
合併症を来さないよう、効果を十分に得るためには痔核を4カ所にわけ、適量づつ注射する4段階注射法という特殊な注射手技が必要となります。
また脱出する痔核に効果があると行っても全ての脱出痔核に適応となりません。つまり注射は注射しても痛みを生じない内痔核のみに注射し得る方法のため、脱出する痔核部分が外痔核が大きいと効果がなかったり再発してしまいます。
最近、新しい治療法として痔核結紮切除術とALTAの併用療法が行われるようになってきました。
ALTAで効果のない部分、外痔核部分を切除し、内痔核部分にはALTA注射する方法です。
内痔核を手術しようとすると血流が豊富で手術も難しく、切除して糸で縫合しても、糸が溶けたとき、傷が開き、出血することがあるが、ALTAだと注射するだけなので容易で、術後の出血も防げます。
またALTA単独の時と比べて、ALTAの使用量が少ないので合併症を防げる効果もあります。
また手術の傷が小さいので、術後の痛みは少なく、日帰り手術も可能となります。

当診療所では患者様の年齢、性別、仕事内容、生活環境、持病などのプロファイル、そして病変の種類、部位、進行度、重症度などの疾患状況から最も適切な治療方法、手術方法を選択いたします。
その際、保険適用の枠にとらわれない最新、最良の麻酔、処置、材料、薬などを選択し、岩垂純一が今まで研鑽してきた経験の全てを注ぎ込んで完全治癒を目指します。
裂肛(切れ痔)の治療と手術
原因となる便秘や下痢を防ぎ、傷を治す保存療法が基本となります。肛門括約筋が炎症を起こして肛門が狭くなってしまった場合には手術を行います。手術を必要とするのは、裂肛の患者さんの1割程度です。
保存療法
食生活や排便習慣などのライフスタイルを改善して、痔の症状を悪化させないようにする「生活療法※」が中心です。補助的に「薬物療法」も行います。
手術療法
【内括約筋側方皮下切開術】
保存的な治療を行っても、排便時の痛みがひどいときや、一度治っても再発を繰り返すことで、裂肛が肛門狭窄になった場合は、肛門部の狭くなった部分を切開する「内括約筋側方皮下切開術」を行います。
これは肛門の周りの皮膚から、粘膜の下へとメスを挿入していき、狭くなった内括約筋の一部を切開して、肛門を拡張し、病変部がある場合にはその病変部だけを取り除く手術方法です。現在では、これが主流となっています。局所麻酔を行いますが、1〜2分程度の時間ですみ、外来でできる比較的簡単な手術方法です。この手術で肛門が広がり、切れにくくなり、痛みもやわらぎます。
【用手肛門拡張手術】
肛門に指を挿入して、狭くなった肛門を広げる方法です。切開は行いません。
【皮膚弁移動術】

裂肛が完全に慢性化し潰瘍を作り、肛門ポリープや皮膚痔を伴い、なおかつ肛門狭窄がひどい場合には入院して「皮膚弁移動術」が行われます。
まず、潰瘍や肛門ポリープ、皮膚痔を切除します。同時に、狭くなった肛門を切開して広げます。その後、肛門を広げたり、皮膚痔やポリープを取り去った後の傷口は、すぐ外側の皮膚と 縫合して閉じます。しかし縫合した部分は、無理に寄せて縫ってありますから、はずれてしまうことがあります。そのために縫合した部分の外側に弧状に皮膚だけ切開を加えます。結果として皮膚の弁が作られるわけです。この皮膚の弁が肛門の中に移動していき、新たな肛門となるわけです。これは他の痔の手術の後遺症で肛門が狭くなった場合にも応用できる手術方法です。
当診療所では患者様の年齢、性別、仕事内容、生活環境、持病などのプロファイル、そして病変の種類、部位、進行度、重症度などの疾患状況から最も適切な治療方法、手術方法を選択いたします。
その際、保険適用の枠にとらわれない最新、最良の麻酔、処置、材料、薬などを選択し、岩垂純一が今まで研鑽してきた経験の全てを注ぎ込んで完全治癒を目指します。
痔瘻(あな痔)の治療と手術
膿が溜まった肛門周囲膿瘍の症状が現れたら、一刻も早く皮膚を切開し、溜まった膿を出す「切開排膿」を行います。
肛門周囲の皮膚、あるいは直腸肛門内の粘膜に切開を加え、溜まった膿を外に排出し、十分に膿の出口を作った後、抗生物質や鎮痛剤を投与します。この処置は外来で行うことができます。
瘻管が残り痔瘻になった場合は、根治手術を行います。手術を必要とするのは、痔瘻の患者さんの約4割程度です。場合によっては、肛門周囲膿瘍の段階で痔瘻の根冶手術を行うこともあります。
手術療法
【切開開放術】

痔瘻は、痔瘻の入り口(原発口)と内括約筋と外括約筋の開にできる膿の元(原発巣) と、そこから枝のように出ている瘻管(膿の管)、膿の出口によって形成されています。切開開放手術では、この瘻管を切り開いて膿の入り口から出口まですべて切除します。そして下から肉を自然に盛り上げていきます。
しかし、この手術方法では、瘻管の走る住置や 深さによっては、括約筋が大きく傷つき、手術後痔瘻は治っても、肛門の締まりが悪くなったり、肛門がいびつになってしまうことも、まれにあります。
瘻管を切開してそのまま縫合せずに開放する手術で、lay open法ともいいます。肛門後方部であれば、括約筋を切除しても肛門の機能には影響しません。再発がほとんど見られない手術です。
【括約筋温存手術】

痔瘻のタイプによっては、「括約筋温存手術」を行います。この手術は、括約筋の損失を最小限にするために瘻管をくりぬいていき、膿の入り口や膿の元、出口部分だけを切除し、患部を取った傷口は、手術後溶けてしまう特殊な糸で縫うという方法です。
くりぬき法といって、瘻管だけをくりぬく方法で入院が必要となります。
括約筋温存手術は、括約筋への影響が少なく、手術後の肛門の機能障害も少なくてすむため、瘻管が深い位置を走るような複雑なタイプの痔震には効果的な手術方法です。また、瘻管が浅い位置であっても、肛門の側方や前方を走っている場合、切開開放手術では術後、肛門の変形が強く残るので、括約筋温存手術が行われます。
ただ、どうしても括約筋温存術式の場合、手術はしっかりとおこなわれても、便の通り道の手術であるため、傷口を縫った部分が開いてしまい、治るのが100%ということはなく、いくらかは再発してしまいます。
その他の処置
【シートン法】

瘻管の原発口から二次口へゴム糸を通して縛り、徐々に瘻管を切開して開放する方法です。肛門の変形が少なくてすみます。ゴム糸を通すのには外来で行う場合と入院が必要な場合とがありますが、いずれにせよ、ゴム糸の締め直し、入れ替えなど、治るまで長期の外来通院が必要となります。
当診療所では患者様の年齢、性別、仕事内容、生活環境、持病などのプロファイル、そして病変の種類、部位、進行度、重症度などの疾患状況から最も適切な治療方法、手術方法を選択いたします。
その際、保険適用の枠にとらわれない最新、最良の麻酔、処置、材料、薬などを選択し、岩垂純一が今まで研鑽してきた経験の全てを注ぎ込んで完全治癒を目指します。
施設のご案内

1. 安心の完全予約制
待ち時間を少なくしプライバシーに配慮した、女性でも安心の完全予約制です。

2. 落ち着ける待合室
待ち時間をリラックスしてお過ごしいただけるよう、間接照明を多用し音楽の流れる居心地の良い空間としました。

3. 診察室の工夫
各診察室の壁面には液晶ディスプレイを設置し、診察を待つ間にはリラックスしていただけるよう環境ビデオを流しています。また診察の結果を、容易にご理解いただけるよう、通常の肛門鏡の他に必要に応じて肛門ビデオ撮影を行います。

4. 説明室の工夫
大型液晶ディスプレイの電子カルテを用い、手描きの図も加えて病変の説明や治療法、手術法の説明などを行います。また、診察室で撮影したビデオ画像は電子カルテ画面に映し出して病変のご説明に利用します。

5. 治療の工夫
手術が必要な場合、日常生活に支障をきたさない日帰り手術 Day Surgery を原則とします。そして、現時点で考えられる最高の医療を提供する事を目的とし、術後の負担が少なく安全にかつ根治的に治す事を目指します。
6. 専門医との連携
麻酔は麻酔の専門医により行います。
手術は麻酔下で眠っているうちに(苦痛や不安を感じることなく)終了します。
痔の日帰り手術Q&A
岩垂純一診療所では、痔の根治手術に日帰り手術で対応しています。
当診療所における痔の日帰り手術の実際について、Q&A形式でご説明いたします。
各項目をクリックしてください。
Q. どんな段階の痔でも手術となりますか?
A. 痔核や切れ痔のほとんどの方には手術は必要ありません。
肛門疾患で手術となる割合は少なく、痔核や切れ痔の方の10〜20人に1人程度が手術となります。その他ほとんどの方は保存療法(投薬と生活改善指導による治療)となります。
ただし痔瘻に関しては必ず手術が必要となります。
Q. 入院手術と比べ日帰り手術では不完全では?
A. 入院手術と同等、もしくはそれ以上に良い治療を提供します。
岩垂純一診療所では、如何に痛くなく、早く、きれいに、そして入院手術と同等、もしくはそれ以上に確実に治す日帰り手術を目指しています。
肛門は非常に複雑で繊細な器官であり、下痢や便秘などにより清潔で安静な状態を保つことが大変難しい部位です。また肛門の状態や病状も個人差が大きく、治療には相当な知識と経験が要求されます。そのため手術してもかえって悪化したり別の症状が出てしまうことも珍しくありません。
このような大変困難な肛門疾患を、今まで研鑽してきた経験と技術を生かして治療します。そのためにあらゆる手術の工夫や治療法を組み合わせ、最適な結果を目指します。
また、最小限の切開や傷をむき出しにしない縫合など体へのダメージが最小限となる手術法を採用し、術後の傷の手当ても容易で通院回数も少なくてすむ工夫をしています。
Q. 先生の手術は苦痛がないと聞きましたが?
A. はい。全身麻酔と局所麻酔を組み合わせ痛みを感じにくい工夫をしています。
当診療所の手術は静脈麻酔に局所麻酔を巧妙に組み合わせて行います。
麻酔の手順について
まず麻酔専門医が点滴で静脈麻酔をし、マスクで管理する全身麻酔をします。すると完全に眠ってしまうので、それから執刀医(岩垂純一)が患部に局所麻酔※を追加して手術を始めます。局所麻酔を追加するのは、全身麻酔が覚めてからでも、麻酔の効果を持続させ、しばらくの間痛みを生じさせないようにするためです。
局所麻酔の欠点をカバー
局所麻酔をする際は何箇所にも針を刺す必要があり、そのために人によっては激しい痛みを伴います。しかし当診療所では静脈麻酔で完全に眠ってから注射をするため、局所麻酔の際に全く痛みを感じることがありません。
麻酔専門医が効き具合を監視
その後も麻酔専門医が常時モニターしながら麻酔の効き具合を調節するため、完全に眠ってしまい、不安な気持ちや嫌な感覚、通常の麻酔では抑えられない局所の腸が引っ張られるような重苦しい痛みなど、全く感じなくてすみます。
覚めた後も快適に
また手術中、麻酔医が麻酔薬を必要最小限ですむように常に調節し、かつ早く覚める麻酔薬を使用するため、手術終了後に目が覚めてからの吐き気や頭の重苦しい感じ、めまいなどはあまり感じず、よく寝て起きた後のような爽快な状態となり、安全に歩いてお帰りいただくことができます。
※複雑な 痔瘻 の場合、傷が大きく深くなるときがあるため、手術後の痛みを長時間和らげるよう、局所麻酔ではなくより効果の強く長く効く腰椎麻酔(背中に細い針を刺して肛門を含めた下半身を完全に麻酔させる方法)をした上で静脈麻酔を追加して行う場合があります。ただ腰椎麻酔も当日歩いて帰れるよう麻酔薬の量を通常の1/2以下に調節して、手術する部位だけに麻酔が効くように工夫しています。
Q. 手術後の痛みはどうですか?
A. 痛みを最小限にする工夫により眠れないほどの痛みはまずありません。
当診療所では手術後の痛みを最小限に抑える工夫をしております。肛門部を丁寧に大切に扱い、手術の傷もきれいにするのはもちろん、傷を小さくむき出しにしない手術法を採用しております。
したがって手術した日はあまり痛くなく、たとえ痛みがあっても手術した肛門部の軽い違和感やヒリヒリした感じ程度で、眠れないほどの痛みはありません。また当然、手術後は痛み止めの外用薬を使用し内服薬も処方します。わずかでも痛みを感じたら内服することで痛みは和らぎます。
問題となるのは一度目の排便時です。傷が便で擦られて痛みますが、すぐにお湯で洗ったり入浴などで温める工夫をすると楽になります。
Q. 日帰りでは手術後のケアが心配です。
A. 注意事項をお配りして十分に説明および指導します。
手術後のケアの仕方、日常生活での注意などは、手術当日、翌日の土曜日、一日おいての月曜日と、手術後の段階に応じて如何に創のケアをするか、生活するかを注意事項をプリントしたものを元に、説明、指導しています。 (帰宅してからの不安な点や分からない点は専用の連絡先にて説明を受けることができます。)
手術後のケアで問題となるのは傷の手当てで、排便後に肛門をどのように扱うかがポイントとなります。 当診療所の日帰り手術では、排便後に肛門をお湯で洗い、普通に入浴し、肛門周囲をきれいにしておくだけで自然に治っていくような工夫がされています。 また手術の傷に使用する軟膏類も、病気の種類に応じて如何に痛みなく、早く、きれいに治すかを目的とした様々なものを用意し使用してもらいます。
たとえ入院していても最終的には自分で行うわけですので、十分に説明、指導を受け用意された内服薬や外用薬を使用することで、入院しないことによる不都合を生じる事はありません。
Q. 入院しないと出血など緊急の際に大丈夫ですか?
A. 十分注意して出血を防ぐ手術をします。また、万が一の対応も万全です。
肛門手術後の出血は早期出血と晩期出血に分けられます。
早期出血は手術当日の出血ですが、手術の際に十分注意することで防ぐことが可能です。
晩期出血は手術で使用した糸が溶ける時で、通常は術後10〜14日間程度の間にごくごく稀に(1,000名に1名程度)生じます。不可抗力と言って良い出血で、この出血に対応するには2週間以上も入院しなければならないこととなり、通常の7〜10日間程度の入院手術では対応できません。
当診療所では晩期出血を生じさせないように縫合法を工夫していますし、かつ、このような緊急時のために24時間対応の連絡先も用意しています。
Q. なぜ自由診療なのですか?
A. 保険診療では叶わない理想的な肛門診療をご提供するためです。
日本の健康保険制度は平均的な医療を公平・安価に提供できる世界に誇れる優れた制度です。反面、手術の際の麻酔や、手術そして手術後に使用する材料、薬剤などに様々な制限があり、岩垂純一が理想とする「いかに嫌な思いをしないで、痛くなく、早く、きれいに、確実に治すか」を実現するためには十分な制度とは言えません。
そのため当診療所ではあえて自由診療を選択し、保険診療では叶わない患者様本位の理想的な肛門診療(診療環境や診療技術)をご提供いたしております。
Q. 分割払いやカード払いはできますか?
A. どちらも可能です。
分割でのお支払いもクレジットカードでのお支払いも可能となっております。
Q. 手術当日のスケジュールを教えてください。
A. 以下のスケジュール表をご覧ください。
手術日は毎週金曜日です。手術の30分〜1時間前にご来院ください。手術自体は30分ぐらいで終了しますが、麻酔が覚めるまで2時間ほど休憩していただきます。診療所にいる時間はトータル3時間程度です。
下記がおおよそのスケジュールです。
0:00 |
診療所到着 |
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手術着に着替えて待機 | |
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0:30 | 手術室入室 |
麻酔専門医による静脈麻酔開始 | |
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0:40 | 岩垂純一による手術開始 |
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1:10 | 手術終了 |
麻酔が醒めるまで2時間ほど別室で休憩 | |
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3:00 | 麻酔が完全に覚めてから帰宅 |
Q. 手術後はいつ通院するのですか?
A. 以下のスケジュール表をご覧ください
手術翌日の土曜日は手術後の傷のチェックのため、翌々日の月曜日は排便があった後の傷のチェックのために通院してください。
その後は1週後に一度、そして2週間後に一度、それからは月に一度の通院を1〜2回繰り返し、治癒、終了となります。
一般的な日帰り手術では長期間頻繁な通院が必要となりますが、当診療所の日帰り手術後の通院回数は平均5〜6回です。
時期 | 経過 |
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手術当日(金) |
麻酔覚醒後帰宅/食事可/当日は安静 |
1日後(土) | 診察(手術後の傷のチェック)/入浴・排便開始/歩行・家事は自由 |
2日後(日) | ![]() |
3日後(月) | 診察(排便後の傷のチェック) |
4日後(火) | 出勤・デスクワーク可 |
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![]() |
|
1ヶ月後 | 完全治癒/海外旅行や激しいスポーツ可 |
Q. 手術後の排便は大丈夫でしょうか?
A. 注意事項を守れば問題ございません。
手術当日
手術当日は傷に止血用のガーゼなどを充てているため排便がないのが理想です。(我慢できなくなった場合は排便しても、かまいません。)
手術翌日
手術翌日の一度目の外来診察で、充ててあったガーゼの交換がすめば、いつでも排便して大丈夫です。
最初の排便は、手術した傷が便で擦られて痛いのではとの恐れから、手術後に超えなければならない一つのハードルとなっています。しかし最初の排便がスムーズに行えるよう手術方法には工夫がしてありますし、たとえ入院していても排便は一人で行う作業であり、当然、排便についても十分に指導・サポートいたします。
Q. 手術後の食事や入浴について教えてください。
A. 普通の食事でOK。アルコールは2週目から、入浴は翌日から可能です。
食事制限について
手術した当日の夜から普通の食事で問題ありません。 コーヒー、紅茶なども制限はありません。 カレー、ワサビ、コショウなどの辛いものも、度を越さなければ大丈夫です。
アルコール類は2週目頃から可となります。
入浴の重要性について
入浴は手術した翌日から可能です。手術した傷のためにはシャワーだけでなく湯船に入り、十分に温めることが理想です。様々な痛みや不快感などは、入浴をし十分に患部を温めることで和らぎます。ただし、公衆サウナは分泌物により周囲にご迷惑がかかりますのでお控えください。
Q. 手術後はいつから仕事や運動に復帰できるのですか?
A. 事務仕事なら4日後から、スポーツは2週目から徐々に始めていただけます。
手術日(金曜日が当診療所の手術日となります)から3日後の月曜日に診察を受けていただいた後、出勤してのデスクワークが可能です。立ち仕事の場合は水曜日以降から可能です。
軽いスポーツ、国内出張は2週間目から可能で、海外出張や激しいスポーツなどは3〜4週間目から可能です。
診療所について
名 称:医療法人社団 岩垂純一診療所
所在地:東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル7F 〒104-0061
診療時間:
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
10:00~11:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | 手術 | ○ |
11:00~12:00 | ||||||
15:00~16:00 | ○ | ○ | ||||
16:00~17:00 |
費用について:
当診療所が理想とする診療の実現のため、あえて自由診療(健康保険は使えません)を選択させていただいております。
診療費用のめやす
・初診:1万円前後(お薬が出た場合は別途)
・再診:3,000円(お薬が出た場合は別途)
日帰り手術費用のめやす
・痔核:30〜45万円
・裂肛:30〜40万円
・一般的な痔瘻:30〜40万円
・複雑痔瘻:40〜50万円
※麻酔代を含めての費用です。
まずはお気軽にお問い合わせください...
※当診療所より確認のご連絡をさせていただいた後に予約完了となります。
※平日 午前9時〜午後5時、土曜日 午前9時〜午後1時
交通:
地下鉄丸ノ内線・日比谷線・銀座線 銀座駅「B7出口」徒歩約2分。
JR山手線・京浜東北線 有楽町駅「中央口」徒歩約7分。
地下鉄有楽町線 有楽町駅「D7出口」徒歩約9分。
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